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これからは本当のことを書こう! (益田市の真実)
by kiyo5071
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行政の無駄(3)

最近の無駄

 「CATV」事業の導入に伴い、多くの入札が行われました。

 最初に行われるはずのコンサル業務は、時間がないという理由で随意契約になりました。ところが、参考見積りは随意契約を交わした業者以外の3社から取っていました。そんな時間はあったのですから、なんとも不思議な契約理由ですし、事務の遅延は随意契約を是認する正当な理由にはなりません。(また、普通は参考見積もりを取った業者を入札に参加させないというのは常識外れの行為です。)

 さらに、このコンサル会社は建設コンサルで、ケーブルテレビ全体の設計や運営についての実績はありません。
 この杜撰な契約が、後に膨大な無駄を生むことになりました。



 最も大きな無駄が生じたのは、「局舎・システム整備工事」の入札です。これは予定価格が約17億1千万円でした。

 これに住友電工が9億5千9百万円で入札しているのですが、失格になっています。契約通りの履行ができない恐れがある、という理由でしたが、日本を代表する大企業に対してそんな理由は通用しないでしょう。
 

 予定価格と入札価格の間に、約7億5千万円もの開きがあれば、普通の自治体なら見直しをします。これが70億、80億円といった予定価格なら納得できますが、17億1千万円で7億5千万円違えばどちらかが異常な数値と考えるのが常識というものです。

インターネットの威力

 益田市は、国の交付金制度を使う最後のチャンスだから、ということでこの事業に飛びつきました。それならば、益田市以外にも同じような交付金を使って「CATV事業」を行っている市町村を調べると、京都府の京丹波町で類似の事業を行っていることが分かりました。

 この入札結果を見ると、「センター設備一式」という工事(益田市の「局舎・システム整備工事」と同種工事)では、予定価格4億2千3百万円に対し、落札価格は2億9千百万円、落札率は68.79%。

 さらに、益田市の「情報通信基盤整備事業 益田西・横田地区整備工事」と同種の工事は、予定価格9億1千8百万円、落札価格5億3千万円で、落札率57.7%でした。

 益田市の場合は、同種工事の予定価格10億5千万円に対し、落札価格は10億1千万円。落札率は実に96・7%と高率ですが、これらの益田と京都で工事を落札したのは同じ業者です。

 それこそ、たった一人の議員が気がつけばよかったのに・・・の世界ですね。

 正直なところ、この種の事業に関する価格について、私自身も高いのか安いのか分かりません。基本的に、公共事業の予定価格というのは、市場流通価格の平均値ということになっています。

 しかし、この種の技術革新が目覚ましく、資器材価格の流動性が極めて激しい事業では、市場流通価格も日々変動しますから、市場流通価格の平均値を確定するのは非常に困難です。

 したがって、こういう場合は「プロポーザル方式」を導入すべきでしょう。発注者は、あらかじめ発注者が要求水準を公表し、それを満たす提案(価格を含む)を公募し、最も優れたものを選定してその提案者と契約する方式です。これなら、少ない投資で最大の効果を得ることが可能です。(ただし、これこそ専門性の高い信用できるコンサルタントが必要になりますが・・・)

 ま、コンサルタントも関連業者さんもビジネスですから、訳もわからず言われるままにお金を出す方にも責任はあります。合法ではあるけれど、常識外れなことって意外に多いですからね。


 
by kiyo5071 | 2011-08-19 23:56 | 益田市は大丈夫?
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